曹洞宗 月桂山 光雲寺

法要の模様

年回法要の心得

蓮画像
法事を行う時に思い浮かべるのは、故人やご先祖様のご供養をする事と考えているのではと思いますがよく考えてみますと、私は故人やご先祖様に感謝する事も年忌法事ではないかと思います。私たちは両親、ご先祖様がいたからこそ現在この世に『生』を受け生きています、そして生かされています。
法事を行う事は生きている事、生かされている事を両親やご先祖様に報告し、今があるのは両親、ご先祖様のお陰である事に感謝し、今ある自分を見守っていただく事を祈願する事も年忌法事ではないのかなと私は思います。
 両親、ご先祖様に対してありがとうございます、私は元気にしています、これからも見守って下さいと念じながらお香を薫じ、立ち上がる煙に感謝の気持ちを乗せて頂き、お釈迦様のもとで修行をなさっているご先祖様に届けて下さい。
私たちはけして一人では生きていく事は出来ません。自分を取り巻く家族や多くの人たちに助けられて生きています。自分の家族や、自分を取り巻く多くの人たちに感謝していきたいものです。

令和6年(2024年)
年回早見表

令和6年(2024年)年回早見表

年回法要を行うまでの流れ

亡き方を偲び、その遺徳に感謝する日として追善法要を営みます。
これは年回法要と呼ばれるもので、亡き人の年忌及び命日に合わせて行うのが一般的です。現在核家族化が進み、古くからの習わし、しきたりが伝えられなくなっています。今の生活様式に合わせた現代的な解釈、形式も生まれてきています。「こうしなければならない」という決まりがある訳ではありませんが、法事を行うに際しましての基本的な準備の諸注意と心得についてご説明いたします。

①日程の調整

②詳細等、当寺へ
 再度連絡

③用意するもの

④卒塔婆(そとうば)

⑤服装

⑥お布施の表書き

⑦法要当日

⑧設斎

⑨最後に

①日程の調整
まず、ご法事を行うに当たり日程を決めます。
年回(一周忌・三回忌・七回忌等)に合わせ、命日(お亡くなりになられた月日)より前の近い日に行います。最近では、法要が土日に集中しますので、希望する日時で行えない揚合もありますので、早めに当寺にお問い合わせ下さい。
また、ご夫婦、同じ年や近い年で家族の年回がある揚合などは、どちらかの法要に併せて行うことも可能です。ただし、一周忌や三回忌・七回忌は単独で行うのが通例です。故人様への思いもまだ深い時期でありますから、ご丁重にお勤めするようにしましょう。
②詳細等決まりましたら、
 再度当寺への連絡
  • 日時
  • 人数(おおよそでかまいません)
  • 駐車場は完備しておりますが、多数の駐車はご遠慮願います
    (事前にお伝え下さい)
  • 法要後の食事の有無(法要後当寺近くの料亭をご紹介致します)
③用意するもの
お位牌、本尊前に安置致します。四十九法要の場合は、新しい御位牌や白木の御位牌、御遺骨(納骨の揚合)をお持ち下さい。御位牌には開眼(魂入れ)を行います。御本尊様・供養に対してお花・果物・お菓子等の御供え物が有る場合は予め(前日や当日の朝)お持ち下さい。お気持ちを添えることが大切ですから、過剰にお飾りする必要はありませんし、親族の方々と重複しないように事前にお話しておくとよいでしょう。

仏花は当寺でご用意することが出来ますので、事前に御連絡下さい。
  • 本尊仏花(大)5,000円(小)3,000円
④卒塔婆(そとうば)
卒塔婆供養をする時は当寺へ事前にご連絡下さい。申込用紙には楷書体でハッキリと書きフリガナをつけて下さい。くずし字で判らなかったりして困惑する揚合や、名前の読み上げをすると思わぬ読み間違えをする事もあります。なお、卒塔婆のお申し込みは法要の一週間前でなるべく早く頂けると有り難いです。
  • 卒培婆供養料 四尺の長さ2,000円
⑤服装
法事の際の服装ですが、施主の家族は略礼服もしくはそれに準じた服装でいらして下さい。参列の揚合でも、あまり派手なものや露出の多い服装は控えて下さい。尚、ジーンズやTシャツなどラフな服装の方は、本堂への参列を御断りすることもありますのでご注意ください。
⑥お布施の表書き
よくご質問されることに、お寺に御供えする『表書き』があります。基本的には『御布施』が一番無難です。『上』などと書く場合もあります。ただし『御経料』は料金のような感じが致しますので避けた方がよいでしょう。また、『御膳料』や『御車代』などの場合は、適宣使用してかまいません。なお、御預かりした全ての御布施については、寺院法人会計として光雲寺で責任をもって寺院の運営全般に資させて頂いております。
⑦法要当日
施主様は参列される方より早めにお越し頂き、当寺に御挨拶下さい。法要の時間近くになりましたらお声掛け致しますので、それまでは客殿控室にてお待ち下さい。
  • 本堂内では、携帯電話は音の鳴らない状態にしておいて下さい。
お約束の時間に法要を始めます。(本堂の鐘を鳴らします)法要の時間は40分ほどです。はじめに本尊上供(本尊様への御報恩)として、般若心経を読経致します。本堂にはイスをご用意しておりますので足の痩れは心配ないでしょう。途中、皆様に御焼香していただきますので、住職から合図がありましたら施主様から順に御焼香下さい。
  • 小さなお子様連れの場合、法要中ぐずったり泣き出したりしてしまうことがよくあります。周りに迷惑と思われるなら本堂を退出され、お子様が落ち着くまで控室でお待ち下さい。
⑧設斎
法要後に、参列して下さった方へお食事を用意される場合当寺近くの料亭をご利用されるのも良いでしょう。当寺お勧めのお店もご案内いたしますのでお気軽に御相談下さい。
⑨最後に
年回法要は、地域や寺院によってしきたりや考え方は様々です。分からないことがあっても自分勝手に判断したり、周りに振り舞わされたりすることがないよう、当寺に御相断下さい。